化膿性股関節炎の症状

△化膿性股関節炎の症状

化膿性股関節炎とは、股関節に細菌が入り込んで、強く腫れている状態で新生児や乳幼児に多く見られます。

化膿性股関節炎の症状としては、生後2-3ヵ月以内の赤ちゃんと、乳幼児期の子供では異なるので分けて考えた方が良いでしょう。

●赤ちゃん（生後2-3ヵ月以内）の場合
この時期は免疫系も未発達の為抵抗力が弱く、感染力の弱い細菌にも感染する事があり、ぐったりしている、ミルクを飲まない、熱がある、足を動かさない、などの症状があります。

●乳幼児期の子供の場合
歩こうとしない、膝の辺りを痛がる、３８度以上の高い熱、食欲が無い、動かせない、触ると痛みを強く訴える、などの症状が出る場合があります。

関節は袋状になっていますので、細菌が入り込むと簡単には治りませんし細菌は毒素を出し周りの組織を壊してしまいます。

また関節の袋の内部の圧力が高くなり、子供の関節などを破壊してしまいます。

化膿性関節炎の症状として、関節の変形、成長障害、をおこします。

●関節の変形とは？
関節の変形ひどい場合は、股関節が脱臼し、元に戻せなくなり、手術治療が必要になる場合もあります。

●成長障害とは？
成長障害とは、股関節の場合は足が短くなり、大人になって左右の足の長さが30�pも違う場合もあります。

関節の変形や、成長障害をおこすことを防ぐためには、早期の発見で早期の治療が必要なのです。