変形性股関節症の治療：手術療法

△変形性股関節症の治療：手術療法

変形性股関節症の治療には大きく分けて「保存療法」と「手術療法」の２つの治療法があります。

手術療法について紹介します。

▲手術療法

手術療法は、保存療法での改善が見られない場合に手術療法が検討されます。

手術にもいろいろ種類があり、それぞれの手術の特徴・問題点と、変形股関節症の進行の程度や年齢・家庭的環境などを考慮して検討していきます。

変形股関節症の手術を大きく分けると、自分の骨を使う関節温存手術と自分の関節を取り除き人工股関節を入れるとがあります。

■関節温存手術
関節温存手術は、これ以上進行しないよう予防的な意味合いで行われることが多く、骨を切って股関節の形や負荷のかかる方向を改善させる手術になります。

寛骨臼回転骨切術、骨盤骨切り術、内反骨切術、外反骨切術　などがあります。

■人工股関節置換術
人工股関節置換術は、痛みや変形が激しく、関節温存手術も難しい患者さんに対し、自分の股関節をあきらめて、関節を固定したり人工のものに置換えたりする手術になります。

人工関節置換術、股関節固定術　などがあります。

人工股関節の耐久年数が最長20年と言われており、年齢が進むと再手術の可能性もある為に、人工関節置換術は60歳からが良いとされているそうです。

※一度変形性股関節症によって変形した股関節を発症以前の状態に戻すことはできませんので、股関節に異常を感じたら早めに病院で検査・診断を受けるようにして下さい。