変形性股関節症の治療：保存療法

△変形性股関節症の治療：保存療法

変形性股関節症の治療には大きく分けて「保存療法」と「手術療法」の２つの治療法があります。
保存療法について紹介します。

▲保存療法
保存療法は手術療法をしない場合に保存療法を行うと思いがちですが、そうではないのです。

手術療法を検討している方でも、手術後に人工関節を長持ちさせる為に保存療法は必要になります。

変形性股関節症は進行性で進行を遅らせる為に保存療法を行い、保存療法で対処出来なくなった場合に手術療法を検討します。

ここでは、変形性股関節症の保存療法のポイントを紹介します。

■日常生活の工夫で関節の負担を減らす。
日常生活をするうえで関節への負担は避けれれません。

生活の中で少しでも関節へ負担を軽減する工夫をしましょう。

生活環境はそれぞれの家庭で違いますが、一般的な工夫を紹介します。

○御布団よりペッド○床に座るよりイス○和式より洋式トイレ○激しい運動をしない○立ち仕事を避ける○立ち座りを頻繁に行わない○ヒールの高い靴を履かない○そこの硬い靴は履かない。

■減量・体重のコントロール
体重が重いとそれだけ股関節にかかる負担は大きくなりま。

股関節にかかる負担は体重のおよそ3〜10倍かかると言われています。

体重を増やさない様に食事制限と股関節に負担の掛からない運動で体重をコントロールしましょう。

■運動療法と理学療法
股関節の周りの筋肉を鍛える事により、股関節は安定し股関節に掛かる負担も少なくなりますし、変形股関節症の予防にもなります。

変形股関節症の運動として、水中歩行運動、ウォーキング、筋力トレーニングやストレッチなどがあり、筋力の維持、拘縮の改善、関節の血行改善などがいろいろありますが、理学療法士の先生に指導を受けて行う様にして下さい。

■薬物療法
進行期や末期など、痛みの強い時には、消炎鎮痛剤を使用します。
あまり頼り過ぎると、進行が分かりにくくなるので医師の指示に従って服用する様にしましょう。

※一度変形性股関節症によって変形した股関節を発症以前の状態に戻すことはできませんので、股関節に異常を感じたら早めに病院で検査・診断を受けるようにして下さい。