梅毒！

◆梅毒！

梅毒はスピロヘータという細菌のトレポネーマという病原菌によって感染する性病で、トレポネーマは培養が難しく、病原体の機構は解明されて無いそうです。

●梅毒の特徴

梅毒の歴史は古く、もともとアメリカンのインディアンが持っていた病気で、コロンブスのアメリカ発見の後、探検隊員がヨーロッパに持ち帰り、世界中に拡大したと言われています。

日本においても流行し、著名人では、加藤清正、前田利長、結城秀康、浅野幸長などが梅毒で死亡したとの説があります。

一昔前までは、梅毒は不治の病とされてましたが、現在ではペニシリン（抗生物質）という治療薬があるので早期発見、早期治療により完治する病気です。

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●梅毒の症状

梅毒の症状としては、1期〜４期まであり、進行は遅く最終の４期までには１０年以上かかります。

感染してからの潜伏期間も1週間〜13週間と長いのです。

≪1期の症状≫
1期の症状としては、感染後３ヵ月〜３ヵ月の状態で、陰部や口唇部・口腔内の感染部に初期硬結と呼ばれる小さなふくらみが出来、表面が破れるとただれたり潰瘍になったりします。

また、股の付け根の部分のリンパ節が腫れ、梅毒性リンパ節炎なども起こります。

まだこの初期症状では痛みがありませんし、感染6週間頃までは、梅毒検査をしても陰性になる場合が多いようです。

≪2期の症状≫
2期の症状としては、感染後3か月〜3年の状態で、全身のリンパ節が腫れてきます。

他にも、発熱、倦怠感、関節痛などの症状があり、全身に発疹が現れる事もあります。

発疹は赤く目立ち、手足の裏から全身に広がり顔面にも現れてきます。

治療をしなくても１月ほどで症状はなくなりますが、梅毒が治ったわけではありません。

≪3期の症状≫
3期の症状としては、感染後3 - 10年の状態で、顔、頭、額皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍（ゴム腫）が発生し大きさはクルミほどになります。

ゴム腫はやがて柔らかくなって潰れ、潰瘍となります。

≪4期の症状≫
4期の症状としては、感染後10年以降の状態で、感染後10年以降の状態。多くの臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脊髄瘻を起こし（脳梅）、死亡します。

※現在の先進国においては、、抗生物質の発達により、第3期、第4期に進行するまでには、完治しますので、3期・4期の症状は殆ど見る事はありません。

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●梅毒の検査と治療

≪梅毒の検査≫
梅毒の検査は男性の場合は泌尿器科・性病科、皮膚科、女性の場合は産婦人科、皮膚科、性病科を受診した方が良いでしょう。

梅毒の検査には２種類あり、梅毒の判定は医者にまかせたほうがよいでしょう。

また、感染した、感染させた疑いがある場合は検査を受けるようにして下さい。

≪梅毒の治療≫
梅毒の治療は、ペニシリン系の抗生物質の投与で完治しますが、投与期間は症状により違い、第1期で2〜4週間、第2期では4〜8週間、第3期以降は8〜12週間は必要でしょう。

梅毒に感染してから1年以内の治療初期に38度台の高熱が出ることがありますが、これは菌が一気に死滅する為の反応熱で、初回治療の場合は、病院で少し観察した方が良いでしょう。

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●梅毒の予防方法

性行為によって感染する性感染症(STD)感染者が増加しています。

STD感染者数はここ4〜5年で急増し、国内感染者数は600万人、

毎年60万人が感染していると推定されています。


梅毒に限らず性感染症の予防には、コンドームの使用が有効ですので、性行為の場合はコンドームを着用するようにして下さい。

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